先輩の声

製造部 加工課 奥村 凌雅(2014年入社)すべての生地を、最高の品質で届けるために。

私の仕事

私は、反物の仕上げ加工に携わっていて、主に蒸絨・釜蒸絨工程て仕事をしています。
蒸絨とは、反物を蒸気で蒸す事によりシワの防止や形状を安定させる工程です。
釜蒸絨は蒸絨と同じく反物を蒸気で蒸して形状を安定させる工程ですが蒸絨より高温・高圧で蒸す事により毛織物の風合いをより引き出す事が出来ます。どちらも仕上げ加工の最終工程でとても重要な役割を持ちます。

仕事のやりがいや失敗談

自分が携わった反物が製品となり、生活の一部になっているという事にやりがいを感じます。蒸絨・釜蒸絨の工程を通すことで、粗い生地に熱と圧力が加えられ素材に風合いが出る様子が確認出来ます。 工程を通す前では服地に出来るようなものではなかった生地が柔らかく変化する様子を見ると感動します。私の携わった素材が採用され、実際に着用されている様子を見ると自分の業務が役立っていると実感し、嬉しく思います。
蒸絨・釜蒸絨において、反物を仕掛ける際、反物がゆがんだりシワになったまま巻いてしまったりすると、その形状でセットされてしまい工程を戻さなければならなくなります。そうなってしまうと他の工程の作業者に迷惑がかかってしまうだけでなく 反物が使えなくなってしまう可能性があるので、そうならないように細かく確認を行いながら作業を行っています。

仕事の目標

これまで加工課にて蒸絨をはじめとする様々な機械にふれ、多くの製品の製造に携わってきました。しかし、これまでは品質面について「どうすればより良い物に仕上げられるか」という事にそこまで拘れていませんでした。これからもたくさんの機械の操作をマスターしていきたいのはもちろんですが、色味や風合い等の品質面についての知識もたくさん身に付けて、より良い品質の物をより多く作れる技術者になりたいです。

後輩へのメッセージ

私は工業科の学校を卒業し、三甲テキスタイルに入社しました。最初はファッションにそこまで興味はなかったのですが、難しい機械を操作したり、繁忙期を乗り越えて出来上がった生地を見ていると、自然と製品に対して興味を持てるようになりました。
衣料やファッションに興味がある方はぜひ入社してほしいですし、興味がない方でも、当社は一貫生産工場なので、糸から生地に仕上がる工程を全て見られるという貴重な体験ができるため、働いている内に自然と興味が持てると思います。業務はライン作業ばかりではなく、保全作業なども自分たちで行っているので、機械いじりが好きな人も大歓迎です。

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