創業100年余りの蓄積された技術

大垣で羊毛生産105年

105年の歴史

私たちは1914年(大正3年)、大垣市に毛織物工場を創設して以来105年にわたり羊毛の性質を生かした毛織物の製造を行なってきました。戦争によって工場の大部分を消失しましたが、戦後すぐに操業を再開し、繊維産業が衰退する中でも希望を捨てず、製造を続けてきました。

こだわりの地 大垣

大垣市は豊富な地下水の恵みにより古くから『水の都』と呼ばれています。季節を問わず水温の変化が少ない地下水と、毛織物の産地である尾州に近いという立地は、毛織物を製造するにあたり非常に良い環境といえます。この素晴らしき大垣の地で技術・ノウハウを磨き、日々成長してきました。

理想の生地が無限大

105年間で製造してきた糸や生地、色や柄は膨大な数量にのぼり、履歴の分かる織物規格だけでも12万点、色数4万5千点に及ぶ情報を保有しています。また、過去の蓄積だけではなく、開発設計部署から新規に作り出される生地の数量は、色・柄・組織・糸種・工程を組み合わせると無限大となります。過去の膨大なストックサンプルを見ながら新しい生地を製作することも可能です。

羊毛で培った技術の発展

創業から今まで、私たちはミルド物にこだわり『フラノ』の製造を続けてきました。その縮絨技術は、他の追随を許さないノウハウを持ち、お客様からも高い評価をいただいています。 昭和40年代には毛織物の最適セット条件であるアドアンゲン加工を開発し、昭和50年代後半では羊毛の複合化を担うべくポリエステル混の開発を手がけ、今日の複合化の足がかりを築きました。そして現在はこれまで蓄積してきた技術力を活かし、新しい羊毛の技術開発に取り組んでいます。今後は、更なる羊毛の高質化・複合化・差別化を目指し、日々技術向上に邁進していきます。



職人が魅せる伝統の技

ガッチャン、ガッチャン(ガチャマン)…2016年、昔ながらのゆったりした織機の音が工場に戻ってきました。ションヘル織機の音です。ションヘル織機の生産性は革新式の高速織機と比べると1/5程度しかありませんが、 その反面、丁寧にゆっくりと織り上がっていった生地は手織りそのもの。柔らかい風合いを持ち合わせた最高品質のものに仕上がります。操作やメンテナンスに熟練の技術を要するションヘル織機ですが、 先人から受け継いだ技術を持つ職人(マイスター)を中心として若い人たちに技術を継承し伝統の技を未来に残す取り組みに、日夜励んでいます。

この105年で脈々と受け継がれてきた技術・ノウハウが『ものつくり』の原点であり、この先も大垣の地、そして毛織物にこだわり、お客様の理想を紡ぎ続けてゆきます。

  • 00 水の都 大垣
  • 02 一貫したトータル生地メーカー
  • 03 お客様ニーズに合わせた企画、開発力

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